樹脂包埋には、大きく2通りの方法がございます。
熱と圧力をかけて硬化する「熱硬化型」と呼ばれる方法、主剤と硬化剤を混ぜ合わせ反応熱で硬化する「常温硬化型」と呼ばれる方法とがございます。
「熱硬化型」は、180~200℃程度の熱がかかりますので、基本的には熱に耐えうるサンプルのみご使用いただけます。
主に鉄鋼材料等の、硬度測定や組織観察などに用いられることが多くございます。
「常温硬化型」は、樹脂によってかかる熱は様々ですが、基本的には熱に弱いサンプル、主に電子部品やコネクタ等の断面解析に用いられることが多くございます。
樹脂包埋の仕上がりによって、研磨の仕上がりも決まると言っていいほど、とても重要な作業となりますので、包埋されるサンプルの種類や、観察目的、観察箇所によって、適した樹脂を選定いただく必要がございます。
適した樹脂が分かりかねる場合は、是非ご相談くださいませ。